2012年01月17日

ベストディール、良馬場ならクラシック戦線でも好勝負

【1回中山4〜5日目馬場傾向】

中山芝は4・5日目ともに良/水少。ニューイヤーSでは1分32秒4という好時計が出ていたように、この時期にしては時計の出る馬場。「速い」というより「堅い」という印象のある馬場でスタミナが求められ、土曜12Rで距離短縮馬が1〜2着を占めたのは良い例だった。
中山ダートは4・5日目ともに良/水少。全馬が上がり3ハロン40秒台を記録した土曜2Rが示すように時計・上がりのかかる馬場。やはりというか、こういった馬場で思いもよらぬ大波乱が起きていた。共通項を見つけ出すのは難しいが、1800mでは内枠、1200mでは外枠が穴馬発掘のサインと言えそうだ。

●1回中山4日目 7R 3着ジャパンプライド

転入初戦のレースで3着と、このクラスでも通用する力を示した。同馬は地方での勝ち鞍がすべて1400mということで、本質的にこの距離は長い感がある。とはいえ前崩れの展開を早めに仕掛けての結果なら上々で、次走距離短縮で臨むようなら確勝級だろう。

●1回中山5日目 11R 1着ベストディール

2000mは未知の距離だったが、あっさり克服し勝利。超スローで速い上がりが求められた百日草特別からハイペースへの適性に疑問もあったが、後半1000mがどんどん速くなっていったスタミナが要求されるレースを勝ち切ったことは評価できる。良馬場では3戦3勝ということで、クラシック戦線でも良馬場なら好勝負が期待できそうだ。

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【1回京都4〜5日目馬場傾向】

京都芝は4・5日目ともに良/水少。いよいよ超前残り馬場に突入した感があり、前に行った馬&直線インを突いた馬の天下。相手関係や時計云々よりとにかく内枠からというスタンスが正解なのかもしれない。
京都ダートは4・5日目ともに良/水少。こちらも前に行った馬が止まらない前残り馬場だった。

●1回京都4日目 12R 1着デスペラード

メンバーを考えればここでの勝利は当然といったところだが、それにしても鮮やかな勝ちっぷりだった。同馬は冬のダートでは4着内を外したことがなく、この時期のダートが合っているのだろう。冬の間はクラスが上がっても軽視できない1頭だ。

●1回京都5日目 9R 11着トシキャンディ

近走実績から2番人気に支持されたが、11着と惨敗を喫してしまった。同馬は中央で4角先頭時【3・2・1・0】に対し、4角2番手以下【0・1・0・9】ということで、今回は逃げることができなかったのが敗因と言えそうだ。すんなり先手が取れるメンバー構成なら巻き返しがあってもおかしくない。

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【1回小倉1〜2日目馬場傾向】

小倉芝は1・2日目ともに良/水少。前開催からほとんど間を空けずに開催ということになったが、逃げも差しも利くフラットな馬場。ただ一点、時計・上がりの速さが開幕週とはいえ夏の小倉並の速さにまで回復しており、持ち時計がない馬にとっては厳しい馬場だった。
小倉ダートは1・2日目ともに良/水少。渋った馬場での施行が多かった昨冬開催と比較して時計がかかっており、後方から切れる脚を使える馬が最後に届くシーンが多く見られた。

●1回小倉1日目 9R 1着タマモアルプス

大外枠から先手を取り切り、そのまま逃げ切った。3歳時に特別戦を勝っているようにもともと自力のある馬だが、今回は好走歴が集中している冬場から始動だった点も良かったのだろう。5歳だがまだ数を使われているわけでもなく、連チャンの可能性に注意しておきたいところだ。

●1回小倉2日目 8R 1着サカジロロイヤル

休み明けでのレースだったが、抜群の手応えで完勝。明らかな成長の跡が伺えるレースぶりで、勝ち時計1分7秒5もこの時期としては破格のものだった。次走同条件なら間違いなく即通用だろう。

(競馬天気:月曜コラム「馬場×次走注目馬」より)