2010年07月21日

重賞3勝2000ならゲイト…函館記念

シンガポール除外の無念は北の大地で―。函館記念・G3(25日、函館・芝2000メートル)に出走するシャドウゲイトは、2度目の参戦となった5月のシンガポール航空国際C・G1でまさかの競走除外(ゲート内負傷)。悪夢の海外遠征だったたが、帰国後は順調に調整を積み、仕切り直しの一戦を迎える。07年のシンガポール航空国際Cを含め、2000メートルの重賞3勝の古豪がどう巻き返すのか。注目の一戦だ。

 突然のアクシデントだった。3年ぶりの国際G1競走Vを狙ったシンガポール航空国際C(5月16日、グランジ競馬場)。シャドウゲイトは、ゲートに収まってから突進して飛節を外傷。“壮行試合”の中京記念(3月)を快勝。2年10か月ぶりの白星を手みやげに挑んだ3度目の海外遠征は、よもやの競走除外。無念の帰国となった。

 山田助手は「そんな大したケガじゃなかったんだけど…」と、やりきれなさをにじませたが、その後すぐに、照準をこの函館記念に切り替えた。先月26日に、放牧先の宮城・山元トレセンから美浦に帰厩。14日には、田中勝が騎乗してウッドチップコースを強めに追われて6ハロン84秒1―38秒9―12秒7。併せたディアディライト(5歳500万)に2馬身先着するなど、順調に調整を積んできた。

 レース10日前の15日に函館競馬場に移動。山田助手は、パワーを要する洋芝での爆発に期待した。「過去に2度使って、1、3着(06年大森特別、HTB杯)。コース的には合っている」

 重賞3勝は、いずれも芝2000メートル戦だ。「距離はベスト。あとは、この馬の型にはまるかどうか。気分良く自分のペースで先行できればチャンスはある。確実に調子は上がっているから楽しみだよ」。中京記念で連敗を17で止めた8歳馬が、北の大地でシンガポールの悔しさを晴らす。

スポーツ報知 - 2010/7/21 8:00