2010年07月16日

今週も善臣!4週連続重賞Vだ…18日・アイビスSD

今週もベテランの手綱さばきから目が離せない―。サマースプリントシリーズ第2戦のアイビスサマーダッシュ・G3(18日、新潟)で、柴田善臣(43)=美浦・フリー=が史上3人目となる4週連続重賞Vを目指す。騎乗が決まった関西馬マルブツイースターは15日、栗東の坂路を軽快に駆け上がり、状態の良さをアピール。日本唯一の直線1000メートル戦で、歴代最多の20勝をマークした手腕が、またもや波乱を演出するのか。注目の一戦だ。

 「どうにかなったね〜」。柴田善の周りには、七夕賞を制したドモナラズの馬名をもじった祝福の言葉が相次いだ。

 福島のフィナーレを飾る11日の七夕賞は、絶好調を印象づけるに十分な手綱さばきだった。07年12月のターコイズS(ザレマ=2着)以来、2年7か月ぶりとなる52キロの“酷量”で騎乗。4コーナーを最後方で回り、直線は馬場のいい大外へ。11番人気の伏兵を見事、重賞初勝利に導いた。

 「リズムがいい? いいのかなあ。うん、いいのかもしれない」笑顔ではぐらかしたが、「馬が動いてくれているんだよ。だから自信を持って乗れる。悪いときは、人間がいくら自信があってもだめだからね。馬の状態がうまくかみ合っている」と自己分析した。

 武豊、横山典に続く、史上3人目の4週連続重賞制覇がかかるアイビスサマーダッシュでは、関西馬マルブツイースターとコンビを組む。2月の東京開催(バレンタインS12着)以来2回目の騎乗というパターンは、くしくもドモナラズと同じだ。

 新潟の芝直線1000メートルは、歴代最多の20勝(2位は中舘の17勝)を挙げている舞台。宝塚記念以降、レースがよく見えているとの指摘に「いつも見えてはいるんだよ。ただ、流れ(ペース)が変わるだけ」とあくまでも自然体。8月にはドモナラズとのコンビで、デビュー26年目にして初めて小倉での騎乗も予定されている。気負わぬベテランの腕が、この夏もさえ渡りそうだ。

スポーツ報知 - 2010/7/16 8:01