2010年07月16日

【アイビスSD】ドルチェ、美酒へ一直千!

「アイビスサマーダッシュ・G3」(18日、新潟)
 “千直”の舞台適性には自信がある。一昨年3着、昨年2着のアポロドルチェ陣営が今年こそはと意気込んでいる。ツメの不安により6カ月半の休養を強いられたが、このレースを目標に入念に乗り込まれ仕上がりは良好。得意の直線競馬で07年京王杯2歳S以来の重賞Vを飾り、サマースプリントシリーズの台風の目となる。
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 一昨年が3着で昨年が2着。今年こそ勝つ‐。アポロドルチェが“3度目の正直”をもくろんでいる。3歳で挑戦した08年は、直線競馬では不利な最内(1)番枠からのスタート。馬場の悪いところを通らされた。打って変わって大外(18)番枠の昨年は、前々で運んだカノヤザクラをかわせずに終わった。「2年ともツイていなかったね」。2年連続の惜敗を振り返り、堀井師はそうつぶやいた。

 だが昨年は55キロの斤量だったカノヤザクラが、今年は57キロに。昨年と同様に56キロで出走できるドルチェにとって条件は好転する。あとは6カ月半ぶりの実戦がどうかだろう。「久々はやっぱり不利。でもやることはやってきた。それに“千直”には適性があるから」と指揮官は語調を強めた。

 もともとツメが弱いうえ、挫石のアクシデントなどもあり休養が長引いた。しかしその分、じっくりと時間をかけて乗り込んできた。「中間はゲートから出したり、ビッシリ追ったりと、実戦を意識したケイコを積んできた。もともと攻め駆けするタイプとはいえ、今週の動きも良かったからね。休み明けでも仕上がりには満足しているよ」と、笑顔でうなずいた。

 このレースの内容次第では、今後へ期待が広がる。次は北九州記念(8月15日・小倉)、そしてそのまま栗東入りしてセントウルS(9月12日・阪神)へと転戦するプランもある。「うまくそうなっていけばいいね」。目指すはサマースプリントシリーズのチャンピオン。3年越しの夢成就、勝利の美酒へ‐。新潟5Fストレートを、今年こそ先頭で駆け抜けるつもりだ。

デイリースポーツ - 2010/7/16 9:18