2014年11月27日

【ジャパンC】フェノーメノ 木片蹴り飛ばす力強いフットワーク

獲物を追う闘争心は、レースで発揮すればいい。フェノーメノの最終追いは、静に徹した単走だった。戸田厩舎の定番である角馬場での時間をかけた乗り運動を済ませてからWコースへ。スタートからゴールまで終始馬なりだったが、前夜からの雨をたっぷりと含んだ木片を蹴り上げるフットワークは力強い。黒光りする青鹿毛の馬体を誇示しながら、伸び伸びと直線を駆け抜けた。

 「馬場は重かったけど、苦にしないで動けていた。いい状態でレースに行けると思う」。動きを確認した戸田師は納得の表情を見せた。14着に大敗した前走の天皇賞・秋を「状態は悪くないと思っていたので、何が原因か分からない」と振り返るが、デビューからの15戦で2桁着順に敗れたのは前走が初めて。「休み明けを1度使って、落ち着きとか体の切れとか、いろいろな面で上積みは感じる。天皇賞が厳しい競馬ではなかったので、いい感触が残っている」と、リベンジへの手応えをつかんでいる。

 初コンビを組むはずだったルメールの落馬負傷で、鞍上は岩田に決定。デビュー戦から弥生賞まで4戦の手綱を託され2勝を挙げた実績がある。指揮官は「ダービーまで岩田君と考えていたが、先約(ディープブリランテ)があった。二転三転したが、最終的に岩田君に乗ってもらえることになったのは良かった」と話す。「先に動いて早めに抜け出し、地力で押し切る」のが、フェノーメノの勝ちパターン。岩田で挙げた2勝も当てはまる。特長を知る名手なら、安心して手綱を任せられる。

 「秋3つ(天皇賞、JC、有馬記念)の目標を決めてやってきた。前走はだらしない競馬になったが、この馬本来のレースを見せて巻き返したい」。あえて封じた闘志を、大観衆の府中で爆発させる。

(スポニチアネックス)