2013年06月20日

【宝塚記念】ゴールドシップ 付きっきり内田「馬に気持ち戻った」

内田がゴールドシップのハートに火を付けた。中央競馬、夏のグランプリ「第54回宝塚記念」(23日、阪神)の追い切りが19日、東西トレセンで行われ、昨年G1・3勝を挙げたゴールドシップは、栗東に滞在して馬に密着している主戦・内田博幸騎手(42)を背に坂路で軽快な動き。前向きな走りでラストまで鋭く伸び、5着に敗れた天皇賞・春からの反撃ムードを感じさせた。同レースの出走馬、枠順は20日に確定する。 【宝塚記念】

 ゴールドシップにまたがって須貝厩舎に戻ってきた内田は愛馬の首筋をポンポンと叩き、馬から下りると左肩を再び優しく叩いた。午前5時10分に厩舎を出て6時40分に戻るまで1時間半の濃密コンタクト。運動、追い切り、クールダウンと全てのメニューを付きっきりで消化した内田は「体調の良さを確認できた」と笑顔を見せた。

 追い切りは午前6時から坂路で併せ馬。鞍上の手は動かないまま、ゴールドが自分からハミを取る。先行したシルクシュナイダー(5歳1600万)に自然と並びかけ、残り200メートルで前へ。最後は手綱を抑えるほどの抜群の手応えでしっかり伸び、半馬身先着した。

 4F53秒3〜1F12秒3。「人が動かしているのではなく自分から動いている。それが一番。併入でいいと思っていたが半馬身くらいグッと出たので、馬の気持ちを感じ取りながら乗った。前向きになっているなという感触がある」。内田が手綱をしごいてもムチを入れても反応し切れなかった天皇賞・春のレースとは対照的な内容。今浪隆利厩務員も「これまでにない動き。トモ(後肢)の丸みも有馬記念の時に近い」と太鼓判を押した。

 天皇賞・春は単勝1・3倍の断然人気に推されながら、まさかの5着。ダービー(5着)以来の敗戦を味わった。高速馬場、展開など敗因はいくつか考えられるが、内田は「ゴールドシップは気持ちで走る馬。走りたくないという気持ちがあったのか、いつものゴールドシップではなかった」と振り返った。

 復権に向けてのポイントは気持ち。内田は人馬の絆をより深めることが必要と考え、栗東に滞在して調教に騎乗することを志願。先週の火、水、金曜、そしてこの日とまたがった。須貝師をはじめスタッフとも積極的に意見交換。「普段のゴールドシップも分かったことで、もっと信じて乗れる」。記者会見では須貝師と並んで座り、収穫を口にした。

 昨年のダービーでは岩田がディープブリランテの調教に付きっきりで騎乗し、Vという最高の結果を出した。もちろん、狙うはその“再現”。「いいところが出ている気はするが、レースで結果が出なければ正解ではない。ただ、挽回するだけの力はある」。勝負の厳しさを知る内田らしい言い回しだが、言葉の端々には確かな手応えがにじんでいた。

(スポニチアネックス)