2011年11月10日

【エ女王杯】アヴェンチュラ“驚速”ロケット!

この勢いで古馬も外国馬も撃破だ!エリザベス女王杯に出走するアヴェンチュラが栗東トレセンのCWコースで追い切られ、抜群の瞬発力を見せつけた。夏からコンスタントに使われて前走・秋華賞まで3連勝中だが、疲れは全く感じさせず今がピークといった雰囲気。07年ダイワスカーレット以来となる秋華賞→エリザベス女王杯連勝を飾り、真の女王として君臨する。

 桁違いの瞬発力だ。アヴェンチュラの最終追い切りは朝一番のCWコース。エアウルフ(4歳1600万)、グルヴェイグ(エリザベス女王杯出走)を追いかけてのスタート。直線で最内に入って迎えたゴール前、外の2頭に馬体を併せようとしたその瞬間、持ったままの手応えで一気に抜け出してきた。瞬時に半馬身差をつけると最後は流す余裕。文句なしの最終リハーサルだ。

 「状態は前回以上。きょうも素晴らしい瞬発力を見せてくれたからね」

 感触を確かめた岩田騎手はその切れ味に舌を巻いた。6F85秒4と全体時計が遅かったにせよ、ラスト1Fは11秒7の鋭さ。前走時の12秒5(6F83秒9)を持ち出すまでもなく、状態がいいからこそ出せた時計だ。

 角居師も納得の口ぶり。「前走が前走だけに、どれだけ状態が上がっているのかな…と思っていた。でも疲れは取れているし、前走よりも状態は上がっているね」。鞍上と同じく絶好調を宣言した。

 指揮官にとっては“挑戦の秋”だ。同じ角居厩舎に所属した全姉トールポピーは2歳時に阪神JF、3歳時にオークスを制しながら、3歳の秋以降は「やる気を失った」ために7戦してオール着外と期待を裏切った。その原因をこう分析する。「兄のフサイチホウオーも姉のトールポピーも胴長で背ったれ(背中が垂れている)の体形。しなりすぎるので背中を痛めることが多い。春に無理をすると炎症を起こすようで、それで走るのが嫌になったみたい」

 姉の二の舞いを避けるためにも、この中間は背腰にショックウエーブ治療(衝撃波で細胞の新陳代謝を促す)を施すなど、疲労回復に万全を期した。「ちゃんとケアしたので落ち着いている。それに今となっては、いいアクシデントだったと言えるのかもしれないね」。春のクラシックを棒に振る原因となった骨折すらも、この秋の充実ぶりを思えば笑顔で振り返ることができる。

 状態面は万全。あとは外国馬、そして古馬との力関係がどうかだけだ。「世界のトップの馬とどれだけやれるか」と前置きしつつも「状態はいいし、能力の高い馬。面白い競馬になると思うよ」と明かした。誰よりも世界を知る師は、確かな手応えを感じ取っている。

(スポニチアネックス)