2011年11月08日

【エリザベス女王杯】穴はフミノイマージン、外枠引けばアパパネ見直す手も

■個々の馬分析
・アパパネ
身体能力が高く、広いコースで揉まれず走れば強い競馬を見せる。京都芝2200m外回りという舞台自体は、広いコースという観点からは向いている。本馬は過去、10番枠より外で[5 1 0 1]、9番枠より内は[2 0 2 3]と、外枠の時の方が好成績。前走は、内枠で揉まれて力を出し切れなかった面はあるとはいえ、負けすぎな印象も。ひと叩きで上昇する馬であり、かつ前走は外からの追込馬が1〜3着を占めていただけに酌量の余地はあるので、人気を落とし、かつ外枠でも引ければ狙っても面白い。

・アヴェンチュラ
牝馬の中ではスタミナ面で上位で、時計のかかる馬場や急坂、ハイペースなどには特に高い適性がある。前走の秋華賞では、小回り向きの器用さを存分に生かして快勝。反面、外回りで流れが落ち着いて、瞬発力勝負になったときに一抹の不安はある。前走のように、少しでも雨が降るとこの馬にはプラス材料になる。

・イタリアンレッド
重賞を連勝しながらも、なかなか人気にならない馬で妙味あり。ただ、前走時に間隔をあけていたとはいえ、夏からレコード勝ちを含む連続好走による蓄積疲労が若干心配。器用にさばくよりは、ブレーキをかけず外をマクったり、外から差したりするような競馬が向く馬。その意味では、京都の馬場の内がやや荒れてきたのは歓迎。枠も外枠の方が競馬がしやすい。

・スノーフェアリー
直線、一瞬で日本馬を置き去りにした昨年の内容からも、能力が非常に高いだけではなく、日本の馬場への適性を示している。昨年、直線で最内を突いても失速しなかったように、荒れ馬場を苦にしない。ややローテがきついが、昨年の内容からは軽視はできない。

・ダンシングレイン
外国馬で、日本への適性は未知。血統自体は、本レースでファインモーションが勝っているデインヒル系であり、大きな問題はなさそうではある。未知な部分が多いが、人気がそれほど集中せず、かつ前に行く馬が少ないことで展開利がありそうなので、おさえ評価で様子を見る。

・フミノイマージン
マンハッタンカフェ産駒は、これまでの芝重賞で、1〜3枠が[11 11 15 86]・3着以内率30.1%・単勝回収率122%・複勝回収率153%に対し、6〜8枠は[7 14 6 107]・3着以内率20.1%・単勝回収率72%・複勝回収率94%(8枠は40戦0勝)と、内枠で良い傾向。これは、器用さを生かして好走するタイプが多いためと考えられる。ただし、この馬は器用さよりも身体能力の高さで好走している印象で、他のマンハッタンカフェ産駒とは少し違うタイプに見える。京都芝2200mは、その身体能力を生かしやすい意味で向いている。

・ホエールキャプチャ
前走は、内枠先行有利な馬場状況と展開の中、外を回らされるロス。上位馬とは着順ほどの差はない。長所は、逃げから追い込みまで可能な自在性と、馬群に入れても問題ない器用さ。その反面、ややワンパンチ欠ける面があるが、自在性を生かせばここも上位争い可能と考える。

・レーヴディソール
3戦連続33秒台の上がりで重賞3連勝中。上がり勝負には滅法強いタイプ。平坦、外回りの京都芝2200mは、向いている条件ではある。ただし、やはり問題は休み明け。ある程度人気を落とすならまだしも、無敗ということもあって2〜3番人気程度の人気が予想される。ならば、評価を下げるのも手。


■展望
昨年の覇者・スノーフェアリーに加え、古馬からは昨年の三冠馬アパパネ、3歳馬からもG1馬のアヴェンチュラ、エリンコート、レーヴディソールが参戦。これにブエナビスタとレッドディザイアがいたら・・・と思わせるような好メンバー。

人気どころでは、やはりスノーフェアリーには注目したい。今年は10月に凱旋門賞を使って好走した後にチャンピオンSを挟んでの参戦ということで、ややローテがきつい。ただし、それでも2着を4馬身切り捨てた昨年のレースから、適性と能力の高さはここでも上位の存在。

日本馬では、3歳勢のアヴェンチュラ、レーヴディソールが2〜3人気で続くと考えられるが、それ以下の人気は混戦。

穴馬としては、身体能力高く、芝2200m外回りという条件が向きそうなフミノイマージンに注目。あとは前走は枠や展開に泣いた感もある、ホエールキャプチャやアパパネあたりも人気を落とせば面白い。

今秋の京都芝は、開幕当初から高速馬場が続き、内枠の馬や逃げ先行馬の好走が目立っていた。その典型例が秋華賞のアヴェンチュラ、キョウワジャンヌの内枠ワンツーであった。それが、雨の影響もあって、先々週あたりから徐々に時計がかかり、外枠や差し馬の好走も十分可能な馬場に変化してきている。

天皇賞(秋)で破格のレコードが出たように、G1週になると馬場をきれいに整備してくる傾向にあるため、急に内有利の高速馬場が復活する可能性もあるので、土曜や当日の競馬で馬場の状況を観察しておきたい。

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