2011年10月25日
【天皇賞(秋)】主な出走予定馬分析(sper)
■個々の馬分析
・アーネストリー
前で自ら動いてレースをコントロールすることができるため、成績的に安定。本質的には中山、阪神内回り、京都内回りのような小回りコースが得意。その意味では、近走の金鯱賞、宝塚記念、オールカマーはいずれもこの馬に向いた条件。瞬発力勝負になりやすい東京芝2000mは、この馬の適性としては若干ずれる。
・エイシンフラッシュ
芝2000mから芝3200mまで幅広い距離のG1で好走。ダービーをはじめ内枠を引いたときは全て馬券になっているように、内で我慢できて器用に脚を使える馬のため大崩れしにくい。ここも、得意の内枠を引けば問題なく上位争い可能。ただし、ベストはもう少し長い距離なのではと思われる。ひと雨あればプラスに。
・ダークシャドウ
産経大阪杯での人気薄激走がフロックではないことを示す近走の充実ぶり。ダンスインザダーク産駒のわりには速い上がりの決着にも対応可能であり、今の勢いならばG1でも十分通用可能。あとは極端な外枠にならなければ。
・トゥザグローリー
スムーズに走って良さが出るタイプであり、緩い流れでの上がり勝負などには滅法強い。過去の戦跡で、前走よりも距離延長で臨んだときの成績は[3 2 1 1]と1度しか崩れていない。崩れた1度は天皇賞(春)であるが、このときは延長だったもののマクリあいの競馬で、出入りが激しいのを嫌うこの馬には厳しかった。上がりが速い競馬には強く、適性的には大きな問題はないが、この馬にとって距離短縮となる今回の臨戦はあまりプラスではない。
・トーセンジョーダン
芝2000mは得意。ただし、芝2000mでも札幌、函館、中山のように、瞬発力よりもスタミナを生かせるようなコースが向く。東京芝ならば、もう少し距離があった方が良い。また、G2までならきっちりと走ってくる反面、G1となると一歩足りない傾向もある。ただし、雨で不良馬場となった先週土曜に、東京芝でジャングルポケット産駒が多数好走していたように、雨でスタミナを要するようになれば浮上も。
・ブエナビスタ
東京芝は、最も得意な競馬場と言える。力的にも上位。ただ、2歳からずっと一線級で戦っており、そろそろ蓄積疲労と衰えも懸念されるころ。昨年、内枠で完勝したように、馬群に怯む馬ではないので距離ロスが防げる内枠はプラスとなる。
・ペルーサ
人気過剰の傾向があるため、本来積極的に追いかけたいタイプではない。しかし、適性としては東京コースが向き、さらに父ゼンノロブロイは本コースとの相性が絶好。あとは、内に入っても問題ないタイプであるため、内枠が理想的。
・ローズキングダム
瞬発力勝負には強く、広い東京コースは向いている。距離短縮への適性もある。ただし、前走が7頭立ての2400mで揉まれない競馬だっただけに、急に多頭数で流れが締まるG1の芝2000mに対応できるかの不安もある。この馬にとっては、あまり内過ぎる枠よりも、不利にならない程度の外めの枠が理想。
■展望
今開催の東京芝は内が荒れており、外を回る馬が優勢。特に先週は、逃げ馬も内を避けて走るような状況。ただし、今週はBコース変わりに加え、G1週では馬場をきれいに整備してくる傾向にあるため、急に内の馬場が復活する可能性も十分にある。まずは、土曜の競馬に注目し、内が残れる馬場か否かの見極めを行いたい。
人気どころでの注目はダークシャドウ。東京芝中距離向きの切れがあり、現在の充実度ならばG1でも通用可能。エイシンフラッシュも、器用なゆえ安定し、特に内枠を引けば問題なく上位争いしてくると考える。
どの程度の人気になるかわからない面があるが、ペルーサはこのコースがベスト条件。休み明けで人気を落とすようなら期待する手も。
ブエナビスタ、ローズキングダムは条件は向くが、個々の馬分析で記載した理由により、現時点ではおさえ候補。
他、ここに記載し切れなかった穴馬としては、前走はスローに落としすぎて失敗したシルポート、7勝中6勝が内枠という内枠巧者のアクシオン、雨がひどくなってスタミナが要求されればのジャガーメイルなど、枠や馬場などの条件つきで台頭警戒の伏兵も存在。
馬場や天気、枠から、結論を出すのは週末であるが、ひとまず現時点では、ペルーサが6番人気ぐらいならば軸候補。あとは、人気どころからダークシャドウが相手の本線と考えている。
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