2011年10月20日

【菊花賞】フェイトフルウォー逆転1冠へ自然体

牡馬3冠最終戦「第72回菊花賞」の最終追いが19日、東西トレセンで行われた。美浦組ではトライアルのセントライト記念を快勝した関東のエース・フェイトフルウォーが坂路で馬なり仕上げ。派手なアクションはなくても秋を迎えて着実に成長し、逆転1冠の期待が膨らむ。

 関東代表フェイトフルウォーは、決戦を前にしても自然体に徹した。走り慣れた坂路でまず脚ならしをすると、2本目もハロー(馬場を整地する車)が通った直後の坂路へ。手綱を抑えたまま、ウッドチップの感触を楽しむように単走で力強く駆け上がった。

 4F53秒0。一見、地味なタイムも青写真通り。坂路モニターで見守った伊藤伸師は穏やかだ。「先週ジョッキー(柴田善)を乗せてやったし、輸送もあるので特別なことは必要はない。いつも通りに坂路で。先週の善臣くんもセントライト記念の時より良かったと納得してくれたし、思い通りにきて満足してます」。

 春は皐月賞12着、ダービー13着と苦しんだが、秋初戦の白星で吹っ切れた。先行集団の中で進み、2分10秒3はコースレコードと0秒2差。「正直大きな変化は感じてなかったけど、装鞍所で見た時に凄く良く見えて、ああ成長しているなあ…と。春もいい状態と思っていたが、今は見た目にも体がしっかりして、数字以上に大きく見せる」と指揮官は目を細める。

 あとは初の関西輸送をどうクリアするかだけ。「早めに行って環境の変化に戸惑うより、ぎりぎりの直前の土曜に行った方がいい」と師。関東馬の定番の前日輸送で“輸送減り”も最小限に食い止める方針だ。

 父ステイゴールド+母の父メジロマックイーンはくしくもオルフェーヴルと同配合。こと、スタミナに関しては胸を張れる。「あとは全てをジョッキーに任せます。前に馬を置いて壁をつくれれば、折り合いはつく馬。オルフェーヴルと同じ血統だからね…。同じG1でもクラシックは一生に一度しか出られない特別な舞台。精いっぱい頑張ってほしい」。伊藤伸師も最大のライバルを十分に意識しつつ、逆転1冠に燃えている。

(スポニチアネックス)