2016年02月25日
【中山記念】スティール無冠の雪辱 筋肉に厚み増しラスト11秒9先着
栗東では2冠でドゥラメンテの後塵(こうじん)を拝したリアルスティールが、パワーアップした走りで雪辱態勢を整えた。
リアルスティールが今年の始動戦に向け、パワーアップした姿を見せた。最終追いは福永が騎乗して坂路併せ馬。先導するタイセイファントム(8歳オープン)に並びかけ、3F目から12秒8→11秒9(全体時計は54秒1)のラップを刻んだ。手応え十分に僚馬を突き放し、鞍上は「効率的に体を動かせるようになって、楽にいい時計が出ている」と納得の表情。
2日に帰厩後、福永は追い切り以外にも時間が許す限り、調教でコンタクトを取ってきた。「きのう(火曜)より筋肉が張っていた。最初の方はカッとしていたけど、動ける体になると落ち着きが出てくるタイプ」と目を細める。デビューから7戦全て手綱を取り、器の大きさは誰より感じている。昨年のクラシックで無冠に終わった悔しさをかみ締め、今年に懸ける思いは強い。「G1を獲れなかった責任を感じている。自分が落馬した後も、年末に矢作さんに“間に合うか?”と声を掛けてもらった。それが復帰へのモチベーションになったし結果を残したい」。
今回はデビュー3戦で(1)(1)(2)と良績のある1800メートル戦。昨年2月の共同通信杯ではドゥラメンテを破っている。「体形や走るフォームを見ても1800〜2000メートルがベスト。距離の融通が利くから菊花賞でも走れたけどね」と距離適性を分析している。菊花賞では“長距離仕様”に仕上げるため、フォーム改善に取り組んできたが、今回は伸び伸びと走らせている。以前より筋肉に厚みが増し、反攻態勢は整っている。
この後はドバイ遠征を視野に入れている。矢作師は「月曜に(ドバイ・ターフの)招待状が届きました」と明かした。ワールドCとシーマクラシックにも登録しているが「ターフ以外は考えていません。ただ遠征どうこうは競馬が終わってからだね」と話し、まずは始動戦に集中する構え。対戦成績1勝2敗の宿敵ドゥラメンテ、そして他世代の実績馬との激突。豪華メンバーのここで結果を残し、胸を張って海外に飛び立つ。
【スポニチアネックス】