2010年07月01日
トゥザグローリー6馬身ぶっち切り…ラジオNIKKEI賞追い切り
◆ラジオNIKKEI賞追い切り(30日)
ラジオNIKKEI賞・G3(4日、福島・芝1800メートル)に出走する唯一の“ダービー組”トゥザグローリーが6月30日、栗東トレセンのDポリトラックコースで併せ馬を行った。ラスト1ハロン11秒6をマークして、一気に6馬身先着。池江泰郎調教師のJRA全10場重賞制覇もかかる大切な戦いへ向け、文句なしの仕上がりだ。
トゥザグローリーは、Dポリトラックコースでサクラオリオン(8歳オープン)を相手に1馬身先行する形でスタート。馬体を併せて直線に向き、ラスト1ハロン手前で仕掛けられてからの動きが圧巻だった。
重心をグッと下げ、一気に加速。一瞬にして引き離し、ゴール前では左ステッキ2発で気合を注入されて6馬身先着。5ハロン64秒4―11秒6をマークした。「前向きに走っていたね。能力は確かにあるよ」と村本助手。デビュー4戦目のダービーで0秒5差の7着に入った素質馬が、夏を迎えてさらに力強さを増した。
この日のポイントは、気を抜かせないこと。後ろから追いかけた1週前の併せ馬では、集中力を欠いて遅れた。そこで、騎乗者を普段調教をつけていた池江助手から村本助手にスイッチ。さらに、前を走ってつつかれるようにして緊張感を与え続けた。「めりはりをつけた調教ができた。動きは良かったね。先週よりも機敏だった」と池江郎調教師も納得の表情だ。
池江師にとっては、JRAの全競馬場(10場)での重賞制覇がかかる戦いだ。「自分にとっては一戦一戦が最後だから、目の前のレースに集中したい」。来年2月末で定年を迎えるだけに力が入る。
母は、池江師が手がけ、01年のドバイ・ワールドCで2着に入り、同年のエリザベス女王杯を優勝したトゥザヴィクトリー。厩舎ゆかりの良血馬とともに、史上4人目となる偉業へチャレンジする。
スポーツ報知 - 2010/7/1 06:01