2010年11月24日
【京阪杯】距離短縮・ダート実績がプラスのスプリングソング&グランプリエンゼル
※芝1200mに施行条件が変更された2006年以降を対象
★ポイント1「スワンS組」
→過去4年、スワンSから臨む馬の成績は【1・2・2・7】複勝率41.7%。連続開催前半のスワンSで差し損ねた馬が、連続開催後半の京阪杯で届くようになるというのが好走パターンで、スワンSで差し届かずの競馬をした馬には注意が必要だ。
(プレミアムボックス、ファリダットetc)
★ポイント2「ダート実績」
→過去4年、馬券圏内に入った12頭中5頭にダートでの勝ち鞍があった。連続開催最終週に行われるレースとあって、ダートも走れるパワーが要求されるのだろう。
(サンアディユ、ヘイローフジetc)
★ポイント3「京都勝利実績」
→過去4年、馬券圏内に入った12頭中11頭に京都での勝ち鞍があった。また、このうち中京勝利実績があった馬は6頭を数え、京都・中京両方での勝ち鞍があればなお良いだろう。
(ウエスタンダンサー、アンバージャックetc)
2006年より、芝1200mに施行条件が変更された京阪杯。年内の芝スプリント重賞のラストを飾るレースということで、サンアディユ、ビービーガルダンといったスプリント路線の中心馬が参戦するケースも多い。ただ、1番人気馬の成績は【1・0・0・3】と不振傾向にあり、実績上位馬とて全幅の信頼を置くまでには至らない。
今年出走を予定している馬で人気の中心に推されそうなのは、スプリンターズS4着降着のダッシャーゴーゴーだろう。京阪杯の好走条件であるダート実績もあり、京都での勝ち鞍こそないが今回と同じ連続開催の最終週で行われたCBC賞2着の実績がある。ただ、前走スプリンターズS組は【1・0・0・3】と馬券圏内に入ったのはサンアディユのみであり、近2年はビービーガルダン、アルティマトゥーレが1番人気で掲示板にも入れない惨敗を喫しているだけに一抹の不安は残る。
近走の勢いを重視するなら、目下3連勝の快速馬・ティファニーケイスも気になる1頭だ。同馬が前走負かしたレディルージュは昨年の京阪杯で2着。その比較から、重賞でも通用する力は十分秘めている。ただ、前走桂川Sは菊花賞が行われた週で前残り&内枠有利が顕著な馬場だった。当時とは馬場状態が異なる今回が試金石だろう。
ちなみに先週の京都では、1000万馬券が飛び出した土曜7Rのようにダート→芝替りやダート実績が豊富な馬、距離短縮馬が穴を出すケースが目立っていた。連続開催最終週ということで相当にパワー・スタミナが要求される馬場状態であることが伺えるので、この手の馬の激走には注意が必要だ。
【データで見るオススメ馬】
★ジェイケイセラヴィ
→京都実績こそないが、ダートで準オープン勝ちがあり、洋芝のキーンランドカップで2着に入っている点から力の要る馬場は問題ないだろう。スプリンターズSでは外枠の影響が大きかったが、今回好枠を引くことができれば差はないはずだ。
★ダッシャーゴーゴー
→1番人気が予想される同馬だが、ダート実績・京都実績ともに申し分なし。距離も2歳時ではあるが1400mでの勝ち鞍があり、開催最終週のCBC賞で2着に好走している点から力の要る馬場もプラスに働きそうだ。
【ローテーションで見るオススメ馬】
★グランプリエンゼル
→過去4年、スワンSから臨む馬の成績は【1・2・2・7】複勝率41.7%。同馬はダート実績、京都実績も兼ね備えており、データ上、死角らしい死角は見当たらない。時計が掛かったほうが良いタイプだけに、マイルCSでレコードが出た高速馬場は気がかりではあるが・・・
【血統で見るオススメ馬】
★スプリングソング
→サクラバクシンオー産駒は2010年の京都芝1200mで【7・4・2・34】複勝率27.7%という成績を残しているが、前走1400mを使っていた馬に限定すると【1・1・2・6】複勝率40.0%まで跳ね上がる。CBC賞で同産駒が1,2着に入ったときも前走1400mを使われており、ローテーション的にも好感が持てる。
(競馬天気:火曜コラム・田原基成「データ分析」より)
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