2010年10月08日

【毎日王冠】ペルーサ絶好!大物感たっぷり

「毎日王冠・G2」(10日、東京)
 秋の主役の座をかけ、ペルーサが始動する。7日、美浦芝での最終追い切りでは大物感たっぷりの走りで存在をアピール。ひと夏を越して心身ともに大人になった姿を披露した。同じ3歳馬のアリゼオも美浦Wで成長した走りを見せた。
  ◇  ◇
 この馬が姿を現すと、美浦トレセンの南馬場が独特のオーラに支配された。ダービー以来4カ月半ぶりとなるペルーサだが、圧倒的な存在感は健在。いや、さらにスケールアップした姿で、大物ぶりをアピールした。
 田面木(レースは安藤勝)を背に、芝でベビーネイル(3歳1000万下)を3馬身追走。雄大なフットワークで四肢を前に進めると、4角では外へ。残り1F手前でパートナーに並びかけ、馬なりのまま5F65秒0‐37秒4‐12秒0でフィニッシュした。

 田面木は「先週よりいいね。休み明けでも態勢は整っている」と手綱越しの感触を伝える。見届けた藤沢和師も「仕上がっているから時計はそう速くないものだけど、気合が乗っていい感じだったね」と満足げだ。

 2番人気に推されたダービーは6着。ラストは大外から伸びたが、発馬で後手を踏んだことが響いた。「ゲートは春も気にかけていたところだった。流れもスローだったから」。指揮官は敗因を分析する。夏は北海道日高町のファンタストクラブで充電。8月下旬に美浦トレセンに帰厩した。「精神的にどっしりしたし、体つきもだいぶ大人になった。体重はそう変わらないけど中身が違うよ」という言葉通り、栗色の馬体ははち切れんばかりだ。

 落馬負傷の横山典に代わり、今回は安藤勝が手綱を取る。「一度勝っている(若葉S)騎手だからね。ゲートは練習しているから効果があると思う。1800メートルはいくぶん短いけど、次は天皇賞の2000メートルだから、古馬の胸を借りて頑張りたい」とトレーナー。

 秋シーズンの主役の座へ‐。ペルーサが勝負の秋を迎える。

デイリースポーツ - 2010/10/8 9:28