2010年08月27日

新潟記念、「上がり3F33秒台の使い方」でスリーオリオンを評価

サマー2000シリーズの最終戦・新潟記念。ご存じのように新潟外回りは上がり3F33秒台は当たり前、展開次第では32秒台の上がりを要求されるので、コース適性の差が非常に出やすい。新潟実績はもちろんのこと、同じように速い上がりを要求される舞台である東京・京都・阪神の実績も考慮したい。

そこで今回は、近5走に限らず「過去に上がり3F33秒台を使った回数」を挙げてみたい。ただ、レースの上がりそのものが33秒台といった速い数値になると着順の悪い馬も上がり33秒台が出てしまうので、ここでは上がり3F33秒台を使いつつ、5着以内に入った回数をカウントしたい。

(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F33秒台計時5着内回数)

・スマートギア 32.2秒 10回
・アドマイヤオーラ 33.3秒 8回
・メイショウベルーガ 33.3秒 6回
・スリーオリオン 33.1秒 5回
・マルカシェンク 32.3秒 4回


「上がり3F」という条件になると途端に大威張りになるスマートギア。ここでも他の追随を許さない上がり3F33秒台計時回数10回という数字を叩き出した。だが、その一方で上がり3F33秒台以上の末脚を使いながら掲示板にも入れなかった回数は2回を数える。全馬の上がり3Fが33秒台に突入することが予想される新潟記念だけに、過大評価は避けたいところだ。それは、近走速い上がりを使えなくなってきているアドマイヤオーラにも言える。

上がり3F33秒台を計時したレースで馬券圏内を外していない馬として挙げられるのがスリーオリオン。父オペラハウスという血統背景から上がり33秒台連発は想像しにくいが、意外なほど末脚が切れる。さらに特筆すべきは上がり33秒台を計時したレースですべて3着以内に入っているという点。他馬と比較した際の「上がり3F33秒台の使い方」が非常に上手い。

これらを踏まえて、当欄で推したいのはスリーオリオン。極端な位置取りになることなく上がり33秒台を使える末脚の安定性はメンバー中随一だ。