2010年08月25日

【新潟記念】あまりにもわかりやすいサンライズベガの好走→凡走→好走ローテーション

★ポイント1「前走小倉記念組は危険」
→サマー2000シリーズの最終戦に組み込まれている新潟記念。貴重なポイントを稼ぐために無理使いをしてしまうこともしばしば見られ、またそういった馬はことごとく馬券を外している。特に危険なのが小倉記念組。過去10年で20頭が出走し、連対馬はたったの2頭だ。
(ダイシングロウ、スウィフトカレントetc)

★ポイント2「新潟外回り2000mはアドマイヤベガ産駒の庭」
→アドマイヤベガ産駒は新潟外回り2000mで【2・4・2・8】複勝率50.0%という驚異的なパフォーマンス。昨年はサンライズベガ、一昨年はトウショウシロッコが6番人気以下での激走をかましているだけに、アドマイヤベガの血を持つ馬は無視できない。
(サンライズベガ、トウショウシロッコetc)

★ポイント3「トニービン系と好相性」
→過去10年、父トニービン系の産駒の成績は【2・2・1・6】と50%近い複勝率を誇る。直線の長い外回りコースはトニービン系の持続力のある末脚を存分に活かせる舞台であり、トニービンの血を持つ馬の評価は上げておきたいところだ。
(ダービーレグノ、トーワトレジャーetc)


2006年から行われているサマー2000シリーズの最終戦に組み込まれる新潟記念。新潟連続開催の後半に施行されるということもあり、非常に波乱要素が強い。特に近5年は1番人気馬がすべて馬券圏外となっており、一筋縄ではいかない難解な重賞だ。

難解さを際立たせる理由のひとつに、サマー2000シリーズの導入が挙げられる。GI級の馬が秋のGIに備えて休養する暑い時期に輸送を強いられながらローカルを転々とするわけだから、万全の体調でレースを迎えられるほうがおかしい。やはりローテーションに余裕を持たせて出走させる「新潟記念に狙いを絞った馬」を評価したい。

その点を踏まえると、人気が予想されるスマートギア、バトルバニヤンといった小倉記念組は相当に危険だと言える。まあそれを言ってしまうと新潟記念に出走を予定している馬の約半数が危険ということになるが…

それならば、ある程度余裕を持たせたローテーションで臨むメイショウベルーガを上位に取る手もあるか。過去10年、中9週〜半年以内の休み明けで臨んだ馬の成績は【1・1・1・10】とまずまずの成績。馬券圏内に入った3頭は新潟での勝利実績ありという共通点を持つ。メイショウベルーガ自身、昨年新潟外回り2000mと新潟記念とまったく同じ条件で行われた弥彦特別を快勝しており、好走条件は満たしている。


【データで見るオススメ馬】

★イケドラゴン
→前走七夕賞組は新潟記念で連対率25.0%と相性が良い。同馬は「先に動いたら負け」のレースだった七夕賞で4角2番手から勝ち馬と0.2秒差に踏ん張った。勝ち鞍のある新潟に替るのは間違いなくプラスで、落ち着いた流れですんなり先行できれば目黒記念2着の再現があっても。

★スリーオリオン
→前走日本海Sを勝って新潟記念に出走するローテーションは昨年2着のサンライズベガとまったく同じ。左回りでは生涯を通じて一度も掲示板を外しておらず、新潟コースも【2・2・0・1】と得意にしている。初重賞でも大崩れはないだろう。

★メイショウベルーガ
→過去10年、中9週〜半年以内の休み明けで臨んだ馬の成績は【1・1・1・10】だが、馬券に絡んだ3頭には新潟での勝ち鞍ありという共通点を持っていた。同馬は新潟外回り2000mの勝ち鞍があり、昨年、一昨年とこの時期に勝利を挙げている夏馬でもある。宝塚記念では人気が予想されるスマートギアに先着しており、実績上位は明らかだ。

【ローテーションで見るオススメ馬】

★サンライズベガ
→休み明け【1・1・2・1】叩き2戦目【0・0・2・4】叩き3戦目【2・0・1・0】とローテーション別での成績がはっきりしている同馬。休み明けの七夕賞が3着、叩き2戦目の小倉記念が7着と同馬の特徴がしっかり結果に反映されている。そして今回はもっとも得意とする叩き3戦目…当然好走を期待したくなる。

【血統で見るオススメ馬】

★トウショウシロッコ
→アドマイヤベガ産駒は新潟外回り2000mで【2・4・2・8】の複勝率50.0%。2008年から数えて4度施行された新潟外回り2000mの重賞レースですべて馬券圏内に入る活躍ぶりで、同馬も新潟記念3着の実績がある。同じアドマイヤベガ産駒のサンライズベガが小倉記念から中4週臨むのに対して、七夕賞から中7週で臨むローテーションも好感が持てる。