2012年05月01日

東京ベストのフェノーメノ、ゴールドシップの二冠を阻む最有力候補に

【2回東京3〜4日目馬場傾向】

東京芝は3日目が重→稍重→メインレースを前に良。4日目は良。土曜東京は馬場回復途上ではインから乾く傾向が顕著で、5Rでは人気薄の1・2枠がワンツー高配当を演出した。この時点では内しか伸びない印象だったが、その後、気温上昇とともに馬場は急速に回復、青葉賞は勝ち時計もまずまず。勝ったフェノーメノは上がり34.1秒を記録、中団からも差せる馬場に変化した。
東京ダートは3日目が重→稍重、4日目が良。脚抜きが良い馬場で速い時計が出ており、持ちタイムのある馬の台頭も目立った。稍重で終了したが、予想以上に乾きが速く、あすは良馬場になりそう。

●2回東京3日目 11R 1着フェノーメノ

中山では脚を余してしまったが、東京替りで末脚爆発。エタンダールをねじ伏せた後も伸び続けた点から、相当に東京が合っているのだろう。単純比較はできないが、東京でのパフォーマンスはウオッカのそれを思い出させるものであり、ダービーでゴールドシップの二冠を阻む最有力候補に浮上した。

●2回東京4日目 5R 1着パリソワール

距離延長、脚質転換で未勝利を脱出。いかにもスタミナが有り余っているといったタイプで、開催前半で芝丈が長い今の東京芝も合っていたのだろう。高速馬場でははっきりと嫌いたいタイプだが、洋芝の北海道や暮れの中山・阪神芝なら再度好走する可能性がある馬だということは覚えておきたい。

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【3回京都3〜4日目馬場傾向】

京都芝は3・4日目ともに良。パンパンの馬場で3歳500万下のあやめ賞の勝ち馬トーホウアマポーラが1分6秒9、コースレコードタイ、下鴨Sのジェントルマンが1分57秒台と高速馬場。先週同様、逃げ先行&内枠有利な傾向は続いている。スローでは位置取りが重要で後方からは上がり33秒を繰り出しても届かない印象だった
京都ダートは3・4日目ともに良。乾いていても時計は出ており、差し馬は余程のハイペースにならない限り厳しい傾向。土曜京都ダートは1番人気馬が10Rを除いて全て連を外さなかった。

●3回京都3日目 11R 7着ナムラオウドウ

1分57秒6という勝ち時計だったレースで7着とまずまずの結果。もともとが京都外回り巧者である点からこの敗戦は度外視できるだろう。昨夏急上昇したように暖かい時期に調子を上げてくる馬で、次走待望の京都外回りに当たるようなら中心視できる。

●3回京都4日目 11R 11着オルフェーヴル

明確な理由を探すのが不可能に近いような惨敗。凱旋門賞のプランも暗礁に乗り上げてしまったが、無理やり敗因を探すとすれば2004年イングランディーレが逃げ切ったレース。あのレースもまた人気馬が揃いも揃って惨敗したが(10着ネオユニヴァース、13着リンカーン、16着ザッツザプレンティ)、その次走では軒並み着順を上げている。次走宝塚記念を使われるようなら、そこがオルフェーヴルを見極める最後のチャンスと思って狙ってみたい。

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【1回福島7〜8日目馬場傾向】

福島芝は7・8日目ともに良。福島芝はCコース替わりでタイム的に大きな改善はないが、先週の傾向から変わって先行抜け出しの決まり手が多く見られた。
福島ダートは7・8日目ともに良。後半、馬場回復とともに時計がかかっていた。

●1回福島5日目 9R 1着ロイヤルサルート

外枠からスムーズな競馬ができたこともあり、快勝。未勝利を勝った時が逃げ切り勝ちということで、揉まれない競馬ならこれだけの強い競馬ができるということを証明した。テンのスピードに劣る現状ではハナを切ることは考えにくく、外枠かつ前が飛ばす流れなら再度激走というシーンが見られそうだ。

●1回福島8日目 11R 2着テイエムオオタカ

1600mを使われた近2走は奮わなかったが、1200mへの距離短縮で結果を残した。函館スプリントでカレンチャンの2着という実績から、このクラスでは1200mベストなのだろう。少々速いペースで行ってもパタっと止まる馬ではなく、昨年の北九州記念のように外差しを誘発する「逃げ・先行馬殺し」の馬で、基本的にこの馬と外枠の差し馬はセットとして考えておきたい。

(競馬天気:月曜コラム「馬場×次走注目馬」より)