2012年04月24日

馬場不適のレッドデイヴィス、パンパンの良馬場なら一変があっても

【2回東京1〜2日目馬場傾向】

東京芝は1・2日目ともに良。春の東京芝開幕週は芝丈が長いため意外なほど差しが利きやすい馬場になりやすく、決め手に優る馬が勝ち切るケースが多かった。それ以外で多かったのは切れ味が足りない馬が先手を取り、そのまま粘り込むというパターンで、当該距離+アルファの距離適性が求められる馬場だった。
東京ダートは1・2日目ともに良。乾いたダートになったことで、ダート1600mを中心に差し・追込馬の台頭が目立った。また、渋った馬場での施行がほとんどだった中山で凡走した馬が乾いたダート替りで一変というケースも多かった。

●2回東京1日目 9R 3着トレノエンジェル

叩き2戦目で着順を上げ、3着に健闘した。スイートピーSを制しているように東京の軽い芝が合っている印象で、芝丈が長かった開幕週の芝で3着なら上々と言ったところ。開催が進み、高速馬場になる開催中盤〜後半に再度使われるようならさらなる前進は必至だろう。

●2回東京2日目 11R 1着ミッドサマーフェア

開幕週の馬場をものともせず、連勝でオークスに駒を進めることになった。この週の東京芝は洋芝に近いものだったが、秋の東京芝好走歴があるように馬場が向いた勝ち方とは言い切れない。むしろ軽い芝ならさらに切れる可能性があり、オークスでも好勝負できる馬だ。

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【3回京都1〜2日目馬場傾向】

京都芝は1日目が良、2日目が良→稍重。内枠or逃げ・先行馬しか来れないような馬場。開幕週の京都ではおなじみの光景であり、良馬場の土曜は時計も速かった点から、持ち時計のない外枠の差し馬には厳しい馬場だった。
京都ダートは1日目が稍重→良、2日目が良→稍重→重。馬場が渋ったことで時計が速く、波乱を演出した馬のほとんどが逃げ・先行馬だった。

●3回京都1日目 5R 1着イントゥザブルー

北海道以来のレースとなったが、好位から抜け出し快勝。先行して速い上がりを使えるのが強みで、距離は1600mぐらいまでは持ちそう。ローレルゲレイロ、リキサンマックスといった兄弟馬とは違ったタイプに育ちそうで、今後注目したい1頭だ。

●3回京都2日目 10R 1着レッドデイヴィス

道中後方からインで脚を伸ばし、5着。いかにも叩き台といったレースぶりで、スタート後まったく前に進んでいかなかった点から滑る馬場は合わないのだろう。パンパンの良馬場ならまだ見限れず、安田記念は馬場次第で一発があってもおかしくない。

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【1回福島5〜6日目馬場傾向】

福島芝は5・6日目ともに良。福島芝は3週目ぐらいから差し・追込馬優位に傾きはじめるが、A→Bコース替りも相まって外からズバっと差し切るレースが多く見られた。テンが速くなりやすい1200mは特にその傾向が顕著だった。
福島ダートは5・6日目ともに良。馬場として特に目立った傾向は見られなかったが、未勝利戦ではキャリアの少ない馬が鮮度という意味で分があるので、キャリアの少ない馬には注意したいところだ。

●1回福島5日目 11R 4着アスカトップレディ

ハイペースになったことで後方からレースを進め、4着入線。最後にコスモネモシン、アカンサスに差された点からやはり1600mがベストなのだろう。賞金的に出走が叶うかは微妙だが、ユートピアS勝ちのある東京芝1600m・ヴィクトリアマイルでの一変を期待したい。

●1回福島6日目 9R 4着グレイレジェンド

後方から鋭く脚を伸ばし、4着。距離延長がどうかというところだったが、終いの脚は常に堅実。本質1400m向きだと思うので、より決め手を活かせる脚抜きの良い馬場なら突き抜ける可能性すらある。

(競馬天気:月曜コラム「馬場×次走注目馬」より)