2010年08月19日

【札幌記念】ロジユニヴァース「楽勝」復活ムード

「第46回札幌記念」の追い切りが18日、札幌、函館両競馬場で行われた。札幌では昨年のダービー馬ロジユニヴァースがダートコースで活気ある動きを披露。2年前に札幌2歳Sを制した思い出の地で、復活ムードが漂っている。また、新潟で行われる重賞「第2回レパードS」組では美浦のロンギングスターが併せ馬で先着、順調な仕上がりぶりをアピールした。

 ダービー馬が輝きを取り戻したように見えたのは、キラキラした朝の光に照らされていたからだけではないはずだ。ロジユニヴァースの最終追い切りは横山典が騎乗し、札幌ダートコースで6F78秒1〜1F12秒4。単走馬なりだったが、大きなフットワークで力強い走りを披露した。

 萩原師は「追い切りの時計は予定より少し速くなりましたが、動きは良かったと思います」とコメント。横山典は「日経賞(6着)あたりと比べると今回の方がいい。走れる状態にはある」と感触を口にした上で「あとは気持ち次第」とポイントを挙げた。

 勝っても負けても驚けない。それが今のロジユニヴァースだ。ダービーを制した実力は疑う余地がないが、その後は順調さを欠いたこともあり、今年2戦して6、13着。横山典も「能力は持っているけど、これだけ負けが込んでくると“お願いします”“頑張ってくれ”という感じ。まともに走ってくれば楽勝できるんだけどね」ともどかしい胸の内を明かした。

 それでも、今回は比較的順調な臨戦過程を踏んでいる。宝塚記念後は山元トレセンで調整を積み、7日に札幌入り。1週前追い切りでも上々の動きを示した。萩原師は「中間は競馬に行って力を発揮できるように調整してきました。特に前回と変わったことはありませんが、滞在効果も含め期待したいところです」とコメントした。

 札幌は人馬にとって思い出の地だ。ロジユニヴァースと横山典が初めてコンビを組んだのがデビュー2戦目の札幌2歳S。当時、横山典は追い切り後の木曜にわざわざ札幌に駆けつけ、のちのダービー馬の感触をつかんだ。「滞在がマイナスにはならない」と横山典。ダービー馬の鮮やかな復活劇があるとしたら、それは今回では…。そんな雰囲気は十分にある。

スポニチアネックス - 2010/8/19 7:03