2010年07月22日

【函館記念】ジャミール好ムードムンムン

「函館記念・G3」(25日、函館)
 メンバー唯一の4歳馬ジャミールが、重賞初制覇に向けて好ムードを漂わせた。函館Wでの最終追い切りでは余裕たっぷりのフットワークで僚馬と並入。臨戦態勢は着々と整っている。フィールドベアーもWで6F64秒8の意欲的な攻め。悲願のタイトル奪取へ、目イチの仕上げだ。
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 そろいにそろった歴戦のベテラン勢を、上昇一途の4歳馬が打ち負かす。重賞初制覇に向け、ジャミールが着々と臨戦態勢を整えている。

 成長曲線は右肩上がりだ。今年1月に準オープンを卒業。勢いに乗って臨んだ阪神大賞典では、勝ち馬トウカイトリックに首差2着と善戦した。続く天皇賞は7着に終わったものの、勝負どころで不利を受けつつ、最後方18番手から猛然と迫った鋭脚は光った。

中村助手は「もともと相手なりに走れるタイプだけど、一戦ごとに力をつけていますね」と近況の充実ぶりに胸を張る。

 天皇賞後は放牧を経て2日に函館入り。ここまで過不足なくメニューをこなしてきた。最終追いは函館Wで併せ馬。先行したラヴインザダーク(4歳500万下)に手応え良く加速して並びかけると、ラストは格下である相手の歩調に合わせるかのように並入した。タイムは5F64秒8‐37秒8‐12秒9。またがった安藤勝は

「気合は乗ってきたし、先週よりフットワークは軽い。特に並ぶまでがいいね。レースではそこから抜けないこともあるが、安定はしている。能力は出せると思う」と合格点を与えた。

 函館参戦は初めてとなるが、札幌2000メートルで勝ち鞍があるだけに心配していない。「洋芝は大丈夫です。器用だし、適応力が抜群なので、距離やコースの変化も問題ないと思う。ぜひ、次につながるレースをしてほしいですね」と仕上げ人は期待を寄せた。ひと癖もふた癖もある難敵たちを華麗にさばき切り、秋への弾みとする構えだ。

デイリースポーツ - 2010/7/22 9:28